ふたつのアルプスを天竜川が貫く伊那谷。南信州エリア※では今、10の醸造所と少なくとも20の農家がシードルを生産・販売しています。
南信州エリアでもシードルは新しい「地酒」ですが、そのルーツはリンゴにあります。
長野県は青森県に次ぐ収穫量を誇る「りんご県」で知られます。冷涼な産地のイメージですが、ここ南信州エリアも県内主要産地のひとつ。
複雑な地形と寒暖差に富む気候から様々な品種が栽培され、秋には県内外から多くの人がリンゴを求めて訪れます。
リンゴはまた、南信州に暮らす私たちにとっても特別な存在です。
飯田りんご並木は今年70周年を迎え、大火からの復興とまちづくりのシンボルとして大切に守られてきました。
JR飯田駅のリンゴをモチーフにした駅舎があり、中央道飯田インターのアクセス道路はアップルロードの愛称で親しまれています。
そんな南信州エリアで造られるシードルは、スタイルも、味わいも個性豊か。
それは、シードル専門に起業した醸造所だけでなく、ワインや日本酒からの参入や農業からの展開に加えて、醸造家と農家とのコラボにより多様なシードルが誕生しているからです。
2017年に初開催したナガノシードルコレクション以来、南信州シードルは着実に進化してきました。
2023年の今、新しいフレーバーシードルをリリースしたり、苗から植えた醸造用リンゴが実り始めたり、クラフトビールを展開したりと生産者の技術と経験も厚みを増しています。
飲むシーンまでを提案し、以前はシャンパン型だけだったボトルはサイズやデザインを選べるようになりました。
そんな今でも変わらないのは、飲み手のみなさんとのつながりが原動力であるということ。
南信州シードルコレクションやシードルBYOを、生産者と、南信州シードルに心を寄せる飲食店や販売店との出会いのきっかけにしてください。
セプテンバー・シードル・フェスin南信州から、この地に新しい酒文化を紡ぎ、いつしかシードルの聖地となって多くの人が訪れる日を願っています。
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※上伊那郡から下伊那郡を含む